2014-04-16

三菱とブランド、多角化とその影響について。









以前書き込んだ「ブランドと多角化」の、三菱と他のカーブランドとの比較に関して、友人のデザイナーからも意見があったので、もう少し踏み込んで考えてみます。

三菱は紛れもなく日本を代表するメガブランドです。
ですが各業界ごとで見れば、多くの業界でその分野に特化した他のブランドに追随する形となっています。

当然ですがブランドの強さとは、そのブランドの売上や利益を左右します。

わたしは三菱が単純にブランドとして弱いというわけでなく、もちろん嫌いなわけでもなく、多角化によって各セクションの売上や利益が減少している可能性がある、と考えているのです。


なぜか。


例えば先の投稿でも挙げた車市場の場合。

「カーブランド」と言われて一般的に多く連想されるだろうブランドはトヨタ、ホンダあたりでしょうか。購入を検討すれば優先的にそれらのブランドから、ネットで調べたり店舗に行ったりする人が多いと思われます。


例えば電化製品市場の場合。

「家電と言えば?」と聞かれ、まず思い出すのはソニーやナショナルなどが多いでしょうか。三菱の家電を買うとしたら、それは価格帯や機能面でちょうどいいものがたまたま三菱だった、という場合が多いかもしれません。


もちろん人それぞれです。ですが同じような行動をとる方はきっと多いのではないでしょうか。それは三菱の価値イメージが、多種多様なセクションにより薄まっているからです。

トヨタと言えば、車。
ナイキと言えば、スポーツ。
ロレックスと言えば、時計。
三菱といえば…?

例に挙げた市場はいずれも三菱は多くの広告を投入し、成果をあげているのだと思います。ただ、もしそれが「三菱」という名前でなく、その市場専門のまったく新しいブランドとして立ち上げ、同等の広告をうっていれば、今以上の広告効果、ブランドの利益があった可能性があると思うのです。

それは、専門のブランドの方が消費者のなかの価値イメージを、特有の人格、個性として強く濃くすることが可能になるからです。

それは、あれもこれも手を出してふらふらしている誰かより、ただ一途に何かを頑張っている誰かの方が印象も強く、その事を応援したくなるような、そんな思いに近いのかもしれません。


にほんブログ村 デザインブログへ

↑よろしければブログランキングポイントのためクリックをお願いします。

Google+で共有

2 件のコメント:

  1. クワガタデザインの伊勢です。ブログ訪問ありがとうございます。ブランドの考察、興味深いですね。デザイン業はお客さんのブランドに関わる仕事をしているわけですが、自分自身のブランドとの向き合い方も日々問われているような気がしますね。

    返信削除
    返信
    1. 伊勢さま

      コメントありがとうございます!そうですね、ぼくは自分自身と、このESS GRAPHICSのブランディングが実は一番難しいのでは、と日々思っています(笑
      ちなみに伊勢さまは徳島のようですが、わたしも同じ四国の愛媛出身です。
      それでは、今後ともよろしくお願いいたします。

      削除