2014-09-02

マンガ“ヴィンランド・サガ[幸村 誠]”の感想
















個人的おすすめ度:★★★★★ 〜14巻(2014.9.2現在)


新刊が本当〜に待ち遠しいマンガです。

舞台は中世ヨーロッパ。当然人々の生活などは今とは全く違いますが、物語の核として、また現在との大きな違いとして見られるのは生死に関する倫理観。その象徴として描かれているのが「バイキング(海賊)」と「奴隷」です。

国や地域により考え方は異なるものの、主人公トルフィンの故郷では「男は敵を殺して奪って、その功績や奪った金品こそが名誉であり誇りである」という考え方が一般的なようで、海賊なんて虐殺、強姦、人身売買を日常として繰り返します。

戦争や略奪は絶えず、負けた方の人間は奴隷として売買され、人間以下の扱いで虐げられる生活を強いられる。

そんな世界。


主人公トルフィンは、幼い頃にバイキングの首領アシェラッドに父親を殺され、彼の男を殺し復讐すれためにその海賊の一味に入ります。そこで戦闘技術を身につけ、アシェラッドと戦い、殺すことだけを目標に多くの戦を越え、敵を殺しながら青年へと成長。8巻あたりまでで、その戦いと復讐を描いています。

それ以降の巻では、トルフィンは奴隷へと身を落とし、そこでの様々な経験が、かつて戦士だった彼を変えていきます。これほどまでに人は変わることができるのか、と感じる程。これから彼がどう生き、そしてなにを成すのか、本当に楽しみで仕方ありません。

このマンガ、描写がすごいです。大変な量の資料を調べて描いているんだろうなと感じる、世界のリアリティ。人々の生活。考え方。そしてそれを表現する画力。戦闘シーンの躍動感が凄まじい。当然と言えば当然かもしれませんが、巻が進むにつれてどんどん画力が上がってます。















割とリアルなタッチで少しグロいシーンもあり、好みはわかれるかもしれませんが、ぜひ一度読んでもらいたい作品です。

↓トルフィン(奴隷になってヒゲ面に)




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